NHK名古屋放送局のローカルニュース 名誉棄損をきたす恐れのある深刻な放送倫理違反がある」と認定

放送と人権等権利に関する委員会(BRC、飽戸弘委員長)は2005年7月6日、愛知県豊明市の産婦人科医院に対する行政指導を報じたNHK名古屋放送局のローカルニュースが「名誉棄損をきたす恐れのある深刻な放送倫理違反がある」と認定、BRC判断の趣旨を放送するようNHKに勧告した。
BRCによると、ニュースは1月25日、愛知、岐阜、三重3県向けの地域情報番組「ほっとイブニング」で報じられた。同産婦人科医院が、助産師資格のない看護師らに妊婦の内診などをさせていたとして、県などの行政指導を受けたという内容。行政指導を受けたのは03年10月で医院はすぐに従ったが、ニュースは指導の時期を明示しなかった。NHKは放送翌日、院長のコメントを流すなど事実上の訂正放送を行ったが、院長は「訂正になっておらず、現在も違法行為を行っているとの印象を視聴者に与えた」として、BRCに申し立てていた。
指導時期を明示しなかったことについてBRCは「ニュースのイロハが欠落した重大な問題」とし、人権侵害があった場合と同じ「勧告」を出した。97年5月のBRC発足以来、勧告が出されたのは5件目。
NHKは「指摘された問題点を真摯に受け止め、視聴者の期待に応えていきたい」とコメント。毎日新聞 2005年7月28日 (泉州太郎さん)

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