人間・失格 | 遺族からのクレームでタイトル変更。ドラマ終了後にドラマのような自殺が愛知県の中学校で発生し、社会問題に。

人間失格は、太宰治の小説と全く同じだったため、放送直前に太宰治の遺族からのクレームが来た。脚本家の野島伸司は、タイトルに・を入れ、サブタイトルも入れ

「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」

に変更された。これはファインプレーだと思う。
太宰治の「人間失格」は、本人が自殺したため、遺書のような小説とされていた。一方ドラマ「人間・失格」は太宰の小説とは全く違っており、刺激的な内容になっていた。
内容は、いじめ、体罰、同性愛、自殺などを描いていて、過激な内容という批判がされていた。
例えば、
「机の上に死者を連想させる花瓶を置く」
「両手を縛りあげて全裸にする」
「体育教師が生徒の顔をプールに押し付けて気絶させる」
「少年が少年に恋愛する」(Kinki Kidsの堂本光一と堂本剛のキスシーン)
主人公の中学生が自殺をしてしまう展開に、放送終了後に愛知県西尾市中学校いじめ自殺事件がおき、このドラマも再度注目された。
このドラマが引き金となったかどうかは定かではないが、マスコミも自殺をセンセーショナルに扱い、この事件から翌年の春ころまでに、いじめに苦しむ多くの中学生が自殺に走り、社会問題にもなってしまった。

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