筑紫哲也NEWS23
筑紫は、コロンビアの麻薬問題を取り上げた際、「いま麻薬の値段を吊り上げたら、ニューヨークの街も多分、屠殺場だね」などと発言し、糾弾を受ける事態となった。この表現が、食肉処理業(屠殺)に長年携わってきた人々への職業差別、被差別部落への侮辱にあたるとして問題視されました。筑紫さんに対する糾弾は約1年に及び、毎回100人以上が参加し、時に激しく追及されたらしいです。一方、業界内では『関西の部落解放同盟から、毎週のように呼び出され、数十人に囲まれて、丸一日、糾弾された』とか、『糾弾の参加者からは毎回、(筑紫に対し)人格が破壊されるほどの激しい罵声や怒号が浴びせられた』などという話が、まことしやかに伝えられていました」
(1989.10)
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