小嶋社長放送禁止用語連発
　連日のテレビ出演で「オジャマモン」の座を確立したヒューザーの小嶋進社長（５２）は、２７日もフジテレビとテレビ朝日の報道２番組に生出演。ここへきて、口止め疑惑や国土交通省への財政支援要求など自己保身が判明。徐々に旗色が悪くなり、いらついたのか、番組中に放送禁止用語にあたる発言を連発してしまった。
　午前７時半からのフジテレビ「報道２００１」では「私たちは第１次被害者。マンションを買ったお客様が第２次被害者という位置づけ」と断言。偽造問題発表以前に、国交省に財政支援の直談判を行っていたことを追及され、ついに自分たちが優先的な被害者だと開き直った格好だ。
　引き続いて午前１０時から出演したテレ朝「サンデープロジェクト」では、出演者の紹介シーンでいきなり、「いい加減なこと言わないで、あんたぁ」と大声で発言。まだ、誰も何も発言していないにもかかわらず、突然、“恫喝”（どうかつ）してしまった。
　番組が始まると、机を叩きながら批判に反論するなど、“オジャマ節”のトーンはどんどん高くなっていき、ついには偽造構造設計書を作成した姉歯秀次・１級建築士を「頭のおかしい人」と表現するなどエスカレート。ＣＭ明けに進行役の田原総一朗氏から注意され、「分かりました」と了解してみせたが、わずか３分後に再び、さらに配慮のない発言で、出演者を狼狽（ろうばい）させるシーンもあった。
　昔のアニメなどで使われていた場合、無音にされるような放送禁止用語を連発したオジャマモンは「すいません、すいません」となぜか耳を引っ張りながら謝ったが、追い込まれつつある焦りが、一連の暴言で浮き彫りになった格好だ。

　倒産危機に居直ったのか、テレビ番組のハシゴを続けている小嶋社長は、偽造計算書を作成した姉歯秀次１級建築士（４８）を「頭のおかしい人」と発言。指定検査機関・イーホームズの藤田東吾社長（４４）についても「私を抹殺しようとしている」と放送禁止用語を連発した。

　だが、自身については「あくまでも私たちは第１次被害者。（マンションを購入した）お客さまが第２次被害者という位置づけ」と責任逃れに終始している。

　この問題では、群馬県渋川市の「エクセルイン渋川」（１１階建て）が震度６程度、福岡県北九州市の「アルクイン黒崎」（同）が震度５強で倒壊のおそれがあることが判明。姉歯建築士が関与したとして千葉県が発表した１９４棟中、計算書が偽造された疑いがあると判明した物件は、国交省や自治体の調査で３５棟となり、混乱は深まるばかりだ。

ZAKZAK 2005/11/28