カープ劣勢CM「不快」 スポンサーが謝罪 '05/4/27
■抗議100件 広島は未放送
日本テレビ系列の巨人―阪神戦で放映された炭酸アルコール飲料のCMで、広島東洋カープが巨人に屈する場面をつないだ映像が使われ、ファン約百人が抗議。スポンサーのサッポロビールが謝罪していたことが二十六日、分かった。系列の広島テレビ放送は広島市民球場のカープ戦を独自中継していて、CMを放映していない。
二十一日の東京ドームのナイター中継で流れた「ドラフトワン」のCM。開幕の巨人―広島三連戦で、嶋選手の三振や黒田投手が高橋由伸選手に本塁打を浴びた場面が編集され、「すっきり」と締めくくる。実際はカープが三連勝した。
カープや阪神ファンらから「不快だ」などのメールがサッポロビールに寄せられ、抗議は電話も合わせ計約百件に上った。同社は個別に「配慮を欠いた」とわびた。
同社によると、CMは「臨場感のある試合風景を使いたい」との日テレからの提案で、延長枠で一回だけ流す企画だった。カープ球団は巨人経由で映像の二次使用を認めていた。
サッポロビールの木下直人広報室長は「著しく配慮を欠いたのはご指摘通りで、カープをはじめ野球ファンの気分を害する結果となり深く反省している」と話している。 |